【体験談付き】うつ病ってどんな病気
この記事は、こんな人におすすめします。
・うつ病ってどんな病気なのか知りたい方
・自分もしくは周りにうつ病の人がいる方
ちなみに、中の人はうつ病を複数回経験しています。その経験を元に下記のことが分かる内容でお届けします。
・具体的にうつの症状が分かります
それでは、早速見ていきましょう。
うつ病ってどんな病気か具体的に知りたい方

うつ病になった方、自分がうつかもしれないと思っている方、親しい人がうつ病になった方、そんな皆様は既にうつ病についてある程度知識を持っていることと思います。
中の人自身のうつ病体験をふまえて、簡単に解説してみようと思います。
そもそもうつ病ってどんな病気か知りたい

一般的にいわれているうつ病とは、気分が強く落ち込み憂うつになる、やる気が出ないなどの精神的な症状。眠れない、疲れやすい、体がだるいなどの身体的な症状が現れることのある病気で、気分障害の一つとされています。
文字で見るとあっさりとした文章ですが、実際当人にとっては、とてつもなくしんどいのです。うつの辛さを知ってもらうために、より具体的な症状をまとめた記事もありますので、良かったらご覧ください。
健常者の人からすると、気分が落ち込んでやる気の出ないことなんて、よくあることだろうと思うかもしれません。しかし、うつ病の人にとっては、その落ち込みややる気の出ない度合いが格段に強いのです。
うつ病となる前なら当たり前にしてきた掃除、洗濯、家事。そんな何気ないことに対しても抵抗感が出てくることも。お風呂に入ったり、トイレにいく、そんな当たり前のことができなくなることもあります。
うつ病と診断され、仕事を休んでいるんだから、家のことくらい手伝って欲しいと思う人もいるかもしれません。見た感じはなんともないのに、なにが辛いのか疑問に思う人もいるかもしれません。
心の底では、本人も手伝いたい気持ちがありますが、本当になにもできなくなってしまうこともある病気です。
日本におけるうつ病患者について

あるサイトのデータによれば、うつ病の患者数は日本に約500万人いると言われています。日本人の15人に1人は、生涯で1度はうつ病に掛かる計算となります。
皆さんの周りで、うつ病の人、うつ病だった人はどれくらいいますか?今まで生きてきた中で、うつという言葉を聞いたことがない、周囲にも全くいなかった、うつとは無縁の世界で生きてきた人はおそらくいないと思います。
中の人自身もうつ病ですが、知っているだけで数人は、何かしらの気分障害に掛かったことがある人がいます。それだけうつ病とは身近な存在なのです。
発症から回復までの実際

うつ病では、気分の落ち込みや意欲の低下、不安やイライラ、これらの精神的な症状がみられます。そのほかに、体のだるさや痛み、しびれ。これらの身体的な症状がみられる場合があります。そのような症状が長期間顕著になって現れ、日常生活に支障をきたします。
それでは、うつ病発症から回復するまでの流れを、体験談をふまえてみていきます。
急性期
中の人の場合、まずは思考がまとまらなくなってきました。パニックに近いような状態が頭の中で続いていました。人によって症状や度合いが違うと思いますが、何かしらの激しい症状が数日~数か月程度出ます。これは、急性期と呼ばれているそうです。
急性期には、とにかく休養が大事だと言われています。実際中の人も1~2か月程度、本当に何もすることなく横になっていた時期がありました。今まで好きだったものに全く関心や興味が見いだせず、欲がなくなり無気力な状態を日々を過ごさなければならないのです。
実際、時間が過ぎるのをただひたすら待つしか方法はなかったのかなと思います。親しい人がこのような状態の時、周囲の人は何ができるのでしょうか。友人や同僚、知り合いであれば、コミュニケーションを取るのは控えたほうが良いかと思います。
普通に話そうとするだけで、本人にとって大きな負担となります。本当にしんどい時に読んで欲しいことをまとめた記事がありますので、良かったらご覧ください。
急性期の方には極端に干渉せず、普通通り接してくれるだけで十分かと思います。
急性期の人からのアウトプットがなくて不安になるかもしれませんが、病気のせいでアウトプットができない状態にあるだけです。当人には周りの人からの思いは伝わっており、心の底ではありがとうと申し訳ないという気持ちでいっぱいだと思います。
回復期
調子がよい日の翌日にまた悪化するといったように、症状が小さな波のように上下しながら一進一退を繰り返し、徐々に改善していきます。小さな波が大きな波を形成し、調子の良い日と調子の悪い日が繰り返され、少しずつ調子が良くなっていきます。
人によって波の感じは違ってくると思いますが、一般的に4~6か月以上を目安に状態が安定していきます。これは、回復期と呼ばれているそうです。この頃は、体調の波に人生を左右されているような感覚に陥りました。
急性期のような激しいものはなくなってきていますが、ひどく疲れやすかったり、本当に様々なことを考えてしまいます。未来のことや過去のこと、どうしようもないことを永遠と繰り返し考えてしまったりすることもありました。
親しい人がこのような状態の時、周囲の人は何ができるのでしょうか。友人や同僚、知り合いであれば、簡単なコミュニケーションを取るのも良いかもしれません。しかし、当人には波が存在しているので、場合によっては負担となることもあるため、連絡を取るなら簡単にラインや電話で一言二言くらいが丁度良いと思います。そして、普段通り接してくれるのが何よりも有り難く感じます。
うつで時間を持て余すことの多い時に、おすすめの過ごし方についてまとめた記事がありますので、良かったらご覧ください。
再発予防期
回復期を過ぎ、症状が安定して社会復帰を果たすことができても、まだまだ油断はできません。うつ病は再発しやすいという特徴があるため、回復期を過ぎても1~2年間は薬物治療を継続してうつ病の再発を予防しながら調子の良い状態を維持する必要があると言われています。
中の人が感じたのは、社会復帰をするのには、大きなエネルギーが必要なんだと思いました。久しぶりに会社へ行くまでの間、どんなふうに周囲の人と接すればいいのか、また再発しないだろうか、やっていけるのだろうかと、いろいろと考えてしまいます。
久しぶりに同僚や上司、後輩と接するのに抵抗があるのです。最初の一歩を踏み出すことができたら、意外とそれ以降はすんなり溶け込むことができたと思います。ようやく、社会復帰ができて、調子が良すぎるくらい仕事が捗り、仕事が楽しくなったりしました。
それと同時に、仕事に対して不安や不満の感情を抱いたり、思い通りにいかないと感情的になったりした記憶があります。残念ながら中の人は、1度目の発症から約2年後に、再発してしまいました。おそらく、1度発症したことにより、再発しやすい体質に変化したことも大きな要因だったと思います。
うつの再発を予防するために、できることをまとめた記事がありますので、良かったらご覧ください。
なってしまうものはどうしようもありません。再発した人からのアドバイスとしては、仕事に復職して調子がすこぶる良くなっても、医者とも相談しつつ、服薬を続けるのが大事だったのかなと感じています。
おわりに
うつ病から回復後に、再び症状が出現することを「再発」といいます。
1回目、2回目、3回目の再発を経験した患者のその後の再発率は、それぞれ約50%、約70%、約90%と報告されており、
再発を繰り返すごとにその後の再発の危険性がさらに高まります。どんなに気を払っていてもなる時はなります。
この記事が、少しでも多くの人の参考になれば幸いです。
うつに関することを他にも発信していますので、良かったらご覧ください。
最期まで読んで頂きありがとうございました。