【経験者目線】うつで欲がなくなった時のお話し
この記事は、こんな人におすすめします。
・欲がなくなるとどうなるのか
・欲がなくなったらどうすればいいのか
ちなみに、中の人は2019年にうつ病を発症しました。
その経験を元に下記のことが分かる内容でお届けします。
・欲がない時に参考にしたいこと
それでは、早速見ていきましょう。
うつで欲がなくなった時のお話し
うつになると、様々な症状が出てきますよね。
うつを発症して、1年程度療養した中の人にとって、1番辛かったのが、欲がないことでした。
欲がなくなるとどうなるのか、欲が出てきたらどうすればいいのか、経験談をふまえながら、紹介していきますね。
また、うつの人が必ずしも欲がなくなるとは限りません。
中の人と同じような症状の人は、参考にしてみると良いかもしれません。
欲がない時の生活
それでは、欲がなくなった時にはどんな生活を送ることになるのでしょうか。
必ずしも皆が同じ状態にはならないとは思いますが、多くの人が通る道だと思います。
基本的に寝たきりになる
欲がないと、人間の行動力がなくなると中の人は思っています。
睡眠を取るにしても、
ご飯を食べるにしても、
テレビを見るにしても、
何かしらの欲があるから行動できるものです。
そんな欲がなくなると、何かしたいと思うこともなくなり、寝たきりになります。
睡眠欲もなくなってしまった場合、寝ることもできなくなり、とりあえず横になることしかできません。
ただひたすら症状が改善するまで、時間が過ぎるのを待つのみになります。
言うのは簡単ですが、実際にその時間を過ごすのは、かなり辛かったと改めて感じています。
残った欲に頼る
人によって、欲が全てなくなる人と、かろうじて一定の欲が残る人がいると思います。
中の人の場合、食欲と喫煙欲だけが残りました。
基本的には横になって過ごし、ご飯と喫煙の時だけは、目標に向かって行動することができました。
しかし、食欲と喫煙欲だけがたまたま残ってしまったために、その欲に頼りきりでした。
お腹は減っていないのに、何か食べないと落ち着かない、眠れないと感じてしまい、結果過食に繋がりました。
吸いたくもないのに、喫煙を続け、頭が痛くなっても吸い続けました。
症状が改善されてきた今、改めて考えると、異常だったと思っています。
それだけ、うつの時は自分をコントロールすることができなくなります。
もし、あなたがうつになって、何かしらの欲しかないと感じたら、ほんの少しだけセーブするところから始めてみると良いかもしれませんね。
うつの症状について、欲がなくなる以外にも様々な症状が出てくると言われています。
どんな症状が出てくるのか、具体的にまとめた記事もありますので、良かったら参考にしてみてくださいね。
時が過ぎるのを待つ
欲がない時は、時間の経過がひたすら長く感じます。
人間は何かに集中していると時間を忘れて没頭できますが、うつの時はそんなことできませんよね。
1週間、2週間、1ヵ月、2か月、ただひたすら時間が過ぎるのを耐えるしかなかったです。
中の人は2回のうつを経験しましたが、2回目は半年程度、辛い状況が続きました。
少しだけ調子が良くなり、欲も少しでてきたから行動するのですが、その後びっくりするくらいに疲れて行動できなくなりました。
うつの波とも上手く付き合いながら、徐々に徐々に症状が改善していきました。
うつになった人にしか分からない経験です。
あなたがうつになって、不安でいっぱいかもしれませんが、うつになった人は誰しもが似たような経験をしているので、安心してくださいね。
そして、ほとんどの人が紆余曲折しながら、うつを克服していっています。
辛い時期かもしれませんが、今はとにかく時間が過ぎるのを待ってみてくださいね。
症状が改善されてきたら
時間が経過し、少しずつ症状が改善されてきていると感じている頃、本当によく頑張りました。
自分で自分を思いっきり褒めてあげてください。
これからも辛い場面が出てくるかもしれませんが、うつと上手に付き合って、乗り越えてくださいね。
ここからは、うつの症状が改善されて、欲も出てきた人向けに、おすすめしたいことを紹介していきますね。
何か始めてみる
症状が改善されてきたから、すぐに復職したり、転職したり、元の生活に戻ろうとするのは禁物だと思います。
あなたが思っている以上に、うつとは厄介な病気です。
再発率も高い病気ですので、まずはゆっくりと充分に時間を取って行動していきましょうね。
そうはいっても、時間を持て余すという人も多いかと思います。
時間を持て余しがちの人に、おすすめしたいことをまとめた記事がありますので、良かったらご覧ください。
何かに興味を持つなんて、うつが辛い時には考えられなかったと思います。
その気持ちを大事にすることで、これからの生活に潤いを与えてくれるかもしれませんよね。
決して焦らないこと
時間を持て余すと同時に、余力が出てくると思います。
今まで活動できなかった分、いろいろと行動したくなる気持ちは分かります。
しかし、そこで気持ちの赴くまま行動してしまうと、セーブが効かなくなり、反動でまたうつの症状が出てくることもあります。
そこで、意識的にセーブすることが大事になってきます。
自分をコントロールできると確信してからでも、遅くはないですよね。
決して焦らずに、ゆっくりと行動していきましょう。
簡単に見えて、実は結構難しかったりします。
これは、復職したあとの会社生活でも同じことが言えると思います。
休んでいた分、遅れを取り戻そうと張り切り過ぎる気配がするなら、あえてゆっくりと過ごしてみるなど、工夫してみると良いですよね。
もし、あなたが退職を考えていたり、転職を考えているのなら、なおのこと焦らないことが大切です。
うつを経験して人にとって、健康が何よりも大事だと気付けた人が多いと思います。
再発しないためにも、焦らずゆっくりとできることをこなしていきましょう。
復職や退職、転職を考えている人向けに、詳しくまとめた記事もありますので、良かったらご覧ください。
服薬は継続する
最後になりますが、中の人が再発してしまった時のお話しです。
うつが寛解して、無事に復職を果たして半年程度が過ぎようとしていました。
もうすっかりうつのことなんて過去のことだと考えて、主治医に話をして服薬を終了しました。
それが原因かは分からないですが、結果としてうつが再発してしまいました。
やる気もなくなり、欲もなくなり、無気力で寝たきりの生活に逆戻りしました。
2回目ともなると、1回目よりも症状が酷くて、症状が改善されるまで長い月日が掛かりました。
その時に思ったことは、なぜ服薬を途中で辞めてしまったのだろうという後悔でした。
症状が落ち着いたからといって、服薬を終えるのは少し危険です。
どうか、主治医とよく話したうえで、長い期間服薬を続けることをおすすめします。
おわりに
如何でしたか?
今回は、うつで欲がなくなった時の話を、体験談をふまえて紹介しました。
この記事が、少しでも多くの人の参考になれば幸いです。
うつに関することを他にも発信していますので、良かったらご覧ください。
最期まで読んで頂きありがとうございました。