【体験談付き】うつ病の人が利用できる就労移行支援施設とは
この記事は、こんな人におすすめします。
・就労移行支援って何するところ?
・具体的に何をするの?
ちなみに、中の人は2019年にうつ病を発症し、就労移行支援を受けました。
その経験を元に下記のことが分かる内容でお届けします。
・何をするところか分かります
それでは、早速見ていきましょう。
うつ病の人が利用できる就労移行支援施設では一体何をするのか
うつになってから知った人も多い「就労移行支援」。
一体どんな流れで進んでいくのか、一体何をするところなのか、具体的に見ていきましょう。
あくまで、中の人が経験した内容ですので、施設によっては内容が異なるかもしれません。
就労移行支援とは
就労移行支援とは、一般企業への就職を目指す障害のある方(65歳未満)を対象に、
就職に必要な知識やスキル向上のためのサポートを行っている施設のことです。
就職する人だけではなく、復職したい方向けのリワーク支援も行っています。
障害のあると聞いて抵抗のあるうつ病の方もいらっしゃるかもしれません。
実際、中の人も未だに抵抗があります。
受け入れ難いですが、事実は事実として受け止めて、できることをやっていく人のサポートを行っている施設ですね。
ちなみに、障害者手帳などを持っていなくても無料で利用できるところがほとんどです。
それでは、どのような流れで支援を受けるのかを紹介しますね。
就労移行支援の流れ
1.個人面談や施設概要の説明【期間:1週間~1ヵ月間、時間:週1日程度】
最初は、あなたの症状や状況、
どういった経緯でうつになったのか、
その頃の様子はどうだったのかなど、
自分のことを深堀していきます。
そうすることで、今後どのように復職していけばいいのか、必要な能力や考え方の癖などを探していきます。
話すだけでも、結構スッとしたりして気分が良くなることもありましたね。
2.リワーク支援体験【期間:2週間~1ヵ月間、時間:週半日~1日程度】
どういった方向性リワーク支援を受けるかきまったところで、他の利用者の方々と一緒に、リワーク支援の体験をすることができました。
ストレスやアンガー講習、
後述する事務系作業、
現場系作業など、
様々なプログラムが用意されていました。
実際体験してみて、プログラムによっては結構ハードだったり、楽だったりとまちまちな印象でした。
3.本支援【期間:3か月間程度、時間:週3日から5日】
実際の支援に入ると、
講習などで他の方々と意見交換をしたり、
発表しあったり、
コミュニケーションを取る機会が増えていきました。
皆さん本当に良い人ばかりで、なんでこんな良い人ばかりが休職に追いやられたのか、世の中残酷です。
講習がない空時間は、事務系作業や現場作業を各自進めていきます。
作業もレベルがどんどん上がっていき、
時間が掛かるものや、
ちょっと考えないとできないものなど、様々。
慣れるまでには時間が掛かりました。
徐々に負荷を掛けていって、復職後の通常業務に耐えられるか、確認の意味合いが強いと思われます。
本リワーク支援期間が終わると、いよいよ復職となり、リワーク支援も終了となります。
実際に何をしたか
就労移行支援施設で、実際に行ったことを紹介しますね。
講習の受講
講習は「アサーション」
「アンガー」
「ストレス」
「キャリア」
「認知トレーニング」
の計5種類の内容で開催されていました。
曜日毎で講習内容が変わります。
中の人は、本支援1ヵ月目は週3日、2か月目に週4日、3か月目に週5日の頻度で通いました。
全て1日1時間程度の受講でしたが、普段仕事をするうえで考えることのないことなども考えることができ、今後の人生の幅が若干広がったイメージです。
うつに至った経緯は人によって違うので、それぞれに合った講習というのは現実的ではありません。
しかし、復職するにあたって、考え方や取組み方などのアドバイスをしてもらったような感覚です。
1度、こういった経験をしてみるのも悪くはないなと思いました。
事務系作業
机上でできる、主に事務職系の業務を模擬した作業を行いました。
具体的には、
数値チェック、
作業日報集計、
新聞要約、
物品請求書の作成、
給与計算など、
ひたすら電卓を使うものもあれば、
エクセルやワードといったパソコン作業が用意されていました。
レベル何段階もあり、最初は楽勝かと思っていたものでも、レベルが上がると量と質が上がり、難しくミスが目立ったものもありました。
本来の業務とは関係ないかもしれませんし、こんなのやって何のためになるのかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
全て自分のためだと割り切るのがおすすめです。
作業をしてて、案外こういった仕事のほうが向いているのではと思うこともたまにありましたね。
現場系作業
工場や作業所などで行われている業務を模擬した作業を行いました。
具体的には、
ボールペン組立・分解、
ピッキング、
プラグの組立・分解、
ビーズ選定・計量など、
作業手順が確立されたものを、時間を計測して行いました。
長時間立って作業したり、単純な作業を繰り返し行うのは、うつ病の状態でなくてもきついと思うので、結構大変でした。
ましてや、病み上がりでしたので、とにかくゆっくりやっていましたね。
症状も安定してきて、慣れてくると
時間を早めることに挑戦したり、
ミスをなくすよう努力したりと、
やりがいも少なからず感じることができました。
そうは言っても、今後ずっとこれがしたいかというと、そうでもなかったです。
おわりに
最期に、中の人は通ったことがないところもありますが、評判とネットで見た限り、おすすめしたいリワーク支援を行っている施設を紹介しますね。
詳細は下記の記事で詳しくまとめていますので、ご覧ください。
・全国に56か所の事業所、10か所のキャンパスを展開している「Cocorport」
仕事復帰を全力サポート | 就労移行支援のCocorport(旧社名:Melk)・関東エリアと関西エリアでサービスを展開している、はたらく未来をあきらめない「ミラトレ」
【パーソルチャレンジ・ミラトレ】働く未来をあきらめない就労移行支援・関東エリアと関西エリアでサービスを展開している、症状に合わせて5つのコース別に利用することができる「atGPジョブトレ」
うつ症状専門の就労移行支援【atGPジョブトレ うつ症状コース】この記事が、少しでも多くの人の参考になれば幸いです。
うつに関することを他にも発信していますので、良かったらご覧ください。
最期まで読んで頂きありがとうございました。